教科書はありませんが、９年間を通じて、公立小学校・中学校のカリキュラムは一通り網羅して学習することができます。授業を通じて子どもたちが自分の手で作り上げていくノートが、それぞれの教科書になっていきます。

シュタイナー教育では、子どもたちそれぞの学びのペースやプロセス、物事との出会いや向き合い方を大切にします。そしてそれらは、それぞれの子どもによって異なるため、画一的な問題に対する解答力を図るといった方法は、却って子どもたちの本来学ぶ意欲を損なうものであると考えます。 もちろん、適宜授業の中では、教師からの問いかけといった形で学習の成果については確認していきますし、子どもたちが学びの成果を披露する機会というのは十分に用意されています。 点数以外の方法で評価され、自分の持ち味を発揮できる子どもたちは、とても生き生きとしています！

「９年間同じクラス・先生で、相性が悪かったらどうしよう。」そんな風に、心配に思われるかもしれません。 それでも、シュタイナーのクラスでそういった形をとるのには理由があります。 それは、担任の教師と子どもたち、そしてその親たちは非常に深い関係を築いていくことができる、ということです。 シュタイナー教育では９年間という長い間の学びをともにし、楽しいことはもちろん、気になることがあったときは、どんなに些細なことでも、教師と親とで納得いくまで話し合います。そして、その子の成長過程を知っているからこそ、教師は一人ひとりに合わせたきめ細やかな対応が可能になります。 そのように見守られ、尊重され育っていくことのできる環境は、子どもたちが社会に出ても力強く生きていくための土台になる考えています。

現在の日本においては、NPO法人立の学校は正式な学籍を認められていないため、自宅がある学区の公立学校に籍を置いていただくことになります。 義務教育期間に関しては、すべての子どもに卒業証書が在籍校から発行されています。

おひさまの丘宮城シュタイナー学園ではまだ卒業生がおりません。 他県のシュタイナー学校の卒業生の例では、四年制大学に進学する生徒さんもいれば、専門学校や就職、世界を旅するなど様々です。 神奈川県にある学校法人シュタイナー学園では卒業後の子どもたちの考え方や進路もご紹介していますのでご参考にしてください。 https://www.steiner.ed.jp/activity_category/graduate/

特定の宗教には属しておりません。シュタイナー教育の中で「神様」という言葉を用いることもありますが、これは自然や神聖なものに対する畏怖と敬虔さを育てるために用いているものであり、特定の宗教で崇められている神様を指して用いてはおりません。 ただし、季節ごとの行事には、日本の伝統的な節句はもちろん、キリスト教文化圏のものも多く取り入れています。また、授業を通じて「古事記」などの日本の神話、旧約聖書、ギリシア神話、北欧神話など世界の神話を学びます。

学園として特定の政治団体を支援したり、反対に、そうした政治団体から運営の支援を受けたりといったことはございません。また、特定の政治団体の思想と、当学園のシュタイナー教育は一切関係ありません。

支援が必要なお子さんについては、ケースバイケースで対応しています。一人の担任のもとで一斉授業を受けることが難しいお子さんの場合は、残念ながら現在(2021年)のところ受け入れておりません。

近隣にNPOの学童クラブがあり、そちらを利用することができます。ご両親のお迎えの時間まで、安全に過ごせる施設です。また、送迎にあたっては「仙台すくすくサポート事業」などをご利用できる場合があります（詳細は、仙台市のホームページをご覧ください）。 現在、学園では学童保育を行っていませんが、今後希望する親御さんたちで、プロジェクトを立ち上げ、学童クラブを作ることも可能です。

お子さんにとっては、入学して初めて担任と出会い、その先生から学ぶことがふさわしいと考えておりますので、お子さんの体験授業や授業見学は行っておりません。 入学説明会の際に、親御さんに授業を体験していただいております。

編入学をご希望の場合、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

給食は、ありません。ご家庭から、愛情たっぷりのお弁当をご持参いただいています。